すると、ベッドで純誠くんがふみゃぁと一声泣いた。


「あらあら、おっぱいかしら」


美保子さんはさっと立ち上がると、オムツをチェック。
そして、純誠くんを抱き上げ、ソファに連れてきた。


「ごめんなさいね」


私に一言断ってから、授乳ケープを羽織り、純誠くんに授乳を始めた。
ケープが邪魔なのか、うまく飲めないのか、純誠くんは時に
「んぁー!」
と文句のような声を上げながらおっぱいを飲んでいた。

可愛すぎるよ、坊ちゃん!


授乳が終わり、純誠くんの口からちいさなゲップが出ると、美保子さんが私に言った。


「ね、佐波さん、抱っこしてみない?」


「ええ!?」


正直、赤ちゃんなんてろくに触わったことない。
自信0パーセントでございます。


「大丈夫よ。もうじきポンちゃんを毎日抱っこするんだし」


美保子さんは無造作に純誠くんを私の腕の中へ。