「おい!佐波!」


ただいまは無しですか。
といっても、この声の大きさは酔ってると見た。
言っても無駄だな。


「おかえりなさ……」


言い終わる前に部長が目の前にいた。

ソファから身体を起こしかけた私の肩を押し戻す。必然ソファにボスンとひっくり返る私。

部長がソファに膝をつき、私の上に四つ這いの姿勢になっていた。


ちょっ!

なっにこれ!

私が妊婦じゃなかったら、メンズに押し倒される女子という胸キュンシチュエーションじゃないですか!!


「ぜっゼンさん!何やってんスか!」


動揺で声が上擦る私に、部長は色っぽい酔眼を向ける。


「ポンは今動いてるか?」


「はっはぁ!動いてますケド……」


「腹を見せろ!」


言うなり部長が私のチュニックをまくりあげた。


「ぎゃあああ!何するんですか!!」