床に座って用紙を書くフリ。
きょろきょろと辺りを見回す。


みんな、お腹が大きい。
前のクラスの人も、私と同じクラスに参加の人も。

中にはまだ、うっすらお腹がふくらんでるくらいの人もいるけど、
私より週数が進んでそう。

そして、意外なのは、みんな私より年上っぽい……ってこと。


この辺りの土地柄かな?
セレブタウンと呼ばれる辺りだし、比較的富裕な奥さまたちが通ってるみたいだもんね。
自分も有名企業とかで長く働いて、リッチな旦那様をつかまえたパターンかな。


「こんにちはー!」


いきなり、声をかけられ、私は飛び上がった。

目の前にタンクトップとスリムなジャージを着たお姉さん。


「インストラクターの枝です。よろしくお願いします!」


「ああっ、はいっ!よろしくお願いしますっ!」