翌日。


藤野ちゃんは5時から閉店(9時)までバイト。


伊藤ちゃんは、今日は休み。



「えぇ──っ!!?」



我がお店の制服に着替え、藤野ちゃんは只今事務所で俺に身だしなみチェックを受けている。


その時に、昨日の伊藤ちゃんのことを全部伝えた。


「藤野ちゃんがちょーっと押せば、すぐに付き合えちゃう状況なんだよ」


「で、でもっ……」


顔を真っ赤にさせて、嬉しいのか戸惑っているのか。


たぶん嬉しいんだろうけど、嬉しすぎて思考がおかしくなってるみたいだな。


「『藤野ちゃんいいじゃーん!頑張りなよ』って言ったんだけど、『藤野さんはいい子すぎて自分にはもったいないです!』だって」


「そんな!私の台詞です!伊藤さんは私にはもったいないです!」


ふたりして謙遜してどうするんだ(笑)。


でもそれも、似た者同士でお似合いかもね。