栞の家には初めて来た。同じような家が4つ立っているエリアの端っこの家だった。
クロがチャイムを鳴らし、
「失礼」
と声をかけた。
「進歩したじゃん」
そう言って笑うと、
「礼儀だからな」
と、そっぽを向いている。
その時、ドサッという音が後ろから聞こえた。
振り向くと、栞が目を見開いて私を見ている。足元には通学カバンが転がっていた。
「蛍・・・?」
セーラー服の栞が両手を口にあてている。
「え?なんで見えてるの?」
クロに助けを求めると、クロは黙って私を指差した。
いつのまにか薄く金色の光が身体から発せられている。
未練の解消がはじまっているのだ。
クロがチャイムを鳴らし、
「失礼」
と声をかけた。
「進歩したじゃん」
そう言って笑うと、
「礼儀だからな」
と、そっぽを向いている。
その時、ドサッという音が後ろから聞こえた。
振り向くと、栞が目を見開いて私を見ている。足元には通学カバンが転がっていた。
「蛍・・・?」
セーラー服の栞が両手を口にあてている。
「え?なんで見えてるの?」
クロに助けを求めると、クロは黙って私を指差した。
いつのまにか薄く金色の光が身体から発せられている。
未練の解消がはじまっているのだ。