私は、思う。

 彼らの死を無駄にしないよう、これからは毎日をしっかり生きよう。

 そして、いつか再び永遠の眠りにつく日が来たならば、タキや栞、そして蓮にこの世で経験したいろんな出来事を報告しよう。

「待っててね、その日まで」

 涙が止まり、リラックスした気持ちになる。

 向こうに光が見えた。

 それは出口のようにも見える。

 意識をそこに集中させると、すごい勢いで光が大きくなってゆく。

「ありがとう、みんな」

 そうつぶやくと、まばゆい光に包まれ私は瞳を閉じた。