いっそ美奈子に相談してみようか。
そう思って顔を上げた。
染め直したのか、一段と明るくなった長い茶髪を高い位置でポニーテールにした美奈子は、売出し中の某アイドルのリーダーの子に似ている。
強気な目でじっと携帯を触っている姿を見ると、やっぱりためらった。
きっと、いい反応はしてくれないだろう。
――特に、あの人のことだから。
…いや、でも、もう興味はなくなったんだっけ?
巨乳好きだとか女たらしだとか言ってたし。
でも、愛情の裏返しかもしれないし。
うーん。
「…ユッキー?」
「あ、ううん」
結局自問自答を繰り返して、話し出せないままだった。
…どうしよう。
やっぱり、断ろうか。
そう考えながら、もう一度メール画面を開いた。