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目が覚めると、喉が痛かった。身体も重い。

いつ眠りに落ちたのか覚えていない。

コンタクトレンズを入れたままなことに気づき、目薬を探す。

点してなんとかベッドから身体を下ろし、ずるずると机まで進む。

キッカが用意してくれていたハーブティ。

冷めきったそれは、とても渋かった。
 

机の上の時計を見る、午前六時。もう朝が来ている。

つづけて自分の右手首を見る。

手袋をしたまま眠っていたらしい。

外すと、黒い蛇が現れる。
 

手首に異常はなかった。

ためらい傷のひとつでもあったら、自分を笑うところだった。

なんとかそこに行く前には留まったらしい。
 

ため息がひとつこぼれる。

頭が痛い。まだ、生きている。
 

馬鹿なことは忘れて、きちんと動こう。

そう決めて立ちあがった。とりあえずシャワーを浴びて、朝食へ行こう。
 

シャワールームに入り蛇口をひねる。湯気が小さな空間を包む。

さあ、今日も始まったんだ。

わたしは息を吸って、着ているものを脱ぎ捨てた。