トルコの蕾のレビュー一覧
こんなに引き込また恋愛小説は久しぶりです。 私はフラワーアレンジメントを学んでいたので 余計にこんな恋愛したかったなと思いました。 お疲れ様です(^o^)
パラパラと散らばったピースを パチンパチンと静かにはめ込みながら ジグソーパズルのように 作り上げていくストーリー 各々の恋と愛に 季節の花を添えて 大好きな人に 今すぐに会いたくなります そうして言いたい 「わたしの傍にいてくれてありがとう 」と そう言葉にできることの 幸せを トルコの蕾が気付かせてくれました 温かい気持ちになるお話 ぜひご一読を
幸せになる色。 胸が温まる色。 ドキドキする色。 そして切ない色。 いくつかの色の蕾が集まって、ストーリーの花束へ。 可愛らしく、でも強く、魅力的な女性陣。 ちょっとだけ「しっかりしなよ!」って 言いたくなるような男性陣。 ああ、みんな幸せになって欲しいと願いながら読み進め、 そして。 ……ネタバレになるから書けない! 太一が花束を買うシーン。とても好きです。 とても温かい文章に惹かれます。 巧みに組まれたピースに思わずハッとします。 素敵なお話、ありがとうございました。
色とりどりの花と個性的な登場人物が上手く絡み合う世界。 ひとつひとつのシーンと登場人物の複雑な気持ちが、作者様の細やかな描写から伝わってきます。 それぞれの思いと葛藤を巧みに描く作者様の文章と表現力の高さが素晴らしい作品です。
誰にスポットをあてても、生々しいリアルな人間の葛藤や恋模様があり、それを見事に書き上げる作者さまの筆力にただただ感服しました。 読者は登場人物全てに、どこかしら親近感を覚え、世界にどっぷり浸かることでしょう。そして、紡がれた世界の終幕には、感動を共にする。 名作、良作は数多くありますが、私はその中でも『読み返したい』と思う作品が特に良いと思います。心の本棚にきちんと収まって、ふとした折に背表紙に触れてしまう。ページを捲ってしまう。本作はまさにそれでしょう。 素晴らしい作品に出会えたことに、感謝します。ありがとうございました。
とても丁寧な構成に、読みやすい三人称、そして、独特の章タイトル――。 「読む」という根本的な部分が最初から最後まで楽しめる、ステキな作品でした。 盛り込まれたテーマは、時に重く禁断のものだったりもするのですが、それでも「読ませる」のは、前述の三つの要素が上手くかみ合ってるからだなあ、と思いました。 オトナの女子にぴったりの、大人の恋。 あなたもぜひ、どうぞ――。
それぞれに不器用で、 純粋で、時に激しく、 嫉妬深く、広がる波紋。 大人女子が読みたい要素がふんだんに込められた作品ではないでしょうか? ラストまで目が離せない大作。 それぞれに咲く花を想像しながら、小さかった蕾がどう形を変化し、花びらを作り上げていくのか。 それぞれが主人公になれる、素晴らしい花屋の365日でした。
野いちごやベリーズカフェではもしかすると少数派になるのかもしれませんが 三人称を最大限に活かした小説です。 よくケータイ小説を表現する時に出て来るのが『共感度』という言葉ですが 『あたし』や『私』が語る一人称でなくとも、いえ、この作品は三人称だからこそ、キャラクターの一人一人の心に寄り添え、自分に近い立場や感覚を持つ者に共感する事が出来るのです。 一人のキャラクターの立ち位置が動いた時、次のキャラクターとの繋がりをちらつかせたり、ほのめかしたり、その相互関係が知りたくて、気付けばページを捲っています。 面白いです。ぜひどうぞ。
題名のとおり、男女の想いの糸が混線しながら進んでいく大人のラブストーリー。 さまざまな視点から描かれているため、場面転換が多いのにも関わらず読みやすいのは、文章力の成せる技でしょう。 癖のない流れるような文章に脱帽です。 先が読めない展開と、魅力的な登場人物たち。 ストーリーの先が気にならないはずがありません、読む手が止まらなくなりました。 これぞまさしく「オトナ女子」のための作品。 縦書きの書籍として読みたいです。 素敵な作品、ありがとうございました!
もうとにかく描写に唸り、内容に唸り、表現に唸り、心情にうなり… もうプロで通用するんじゃないですか?っというクオリティーにただ唸るしかありませんでした(^^;) まさに大人ラブ! リアルな大人の恋愛!もうこれ読まなきゃ損でしょ!! おもしろすぎた!
めちゃくちゃ良いお話でした!!! 蓬よりもめちゃくちゃ良かったですが個人的にはこちらの方が心に響くものが多かったですッ!! 胸がキュンキュンしまくった絵美と正樹の恋 じれったくてもどかしい真希とたっちゃんの恋 意外すぎてハラハラした武と猛と麻里子 だけど全てにおいて終始、胸が暖かくなり… ほんまに最高の作品でした!!! 読まないと人生損しますよ
それは花開くことを諦め それは愛情という水で見事に花開き それは蕾のまま枯れ それは秘めた愛によって花を咲かせる それは… それぞれがそれぞれに抱えた蕾 どう花を開くのかお楽しみ下さい
切り捨ててしまえるほどの勇気がないから、抱えて生きていくことを決めた。 あなたの傍で。 愛しいからこそ募る真逆の感情が胸を焦がして、一人では抱えきれないことを知った。 傍にあなたがいた。 恋にマニュアルなんて通用しない。二人の間にある恋はいつだって、「あなた」か「私」か。 だから傍にいて。 男と女の間に生まれた蕾。 秘められた想いに蕾は固く閉ざされたまま。 それでもいつか、と。 花開く時を待つ。 花が、 未来が、 光が。 私たちの前に開かれる時を待っている。 その日数は、365日……―
何を基準に『名作』と呼べばいいのか分からないのですが、久しぶりに心底没頭して読みました。 そして最後には「あぁ、よかった!読んでよかった!有難う!」って叫んでしまうほど感動しました。 私はこんな生きた「人」の様々な心を体感させてくれるお話こそが、良質な小説だと思うのです。 綺麗な部分だけじゃない。目をそむけたくなるような汚い部分も含めて。 勿論、そこには1人1人の成育歴を伴う説得力が必要で、この作品はそれを充分に満たしていたと思います。だからこそ、激しく感情移入してしまいました。しばらく引きずる予定です。 人生経験を積んだ大人だからこそ、書けるお話です。 それでも夢を見たい私に最高のラストを、木村さん有難う。 大好き!!!
不倫、略奪愛、純愛…… 様々な愛が交錯するこの作品ですが、 登場する女性たちに共通することは、皆が“一生懸命恋をしている”ことです。 一見相反するような愛のカタチでも、そこにある想いは中途半端ではない。 本気で恋をしているからこそ、三人の女性たちは輝いて見えるのだと感じました。 複雑な大人の愛が、確かな文章力で描かれた素敵な作品です。 あなたも咲さんの描く世界に、どっぷり浸ってみてください。 感動すること間違いなしです!