「可愛いアパートだね。なんだか積み木みたいだ」
絵美の部屋の前に車をとめると、正樹は言った。
「今日はいきなり驚かせてごめん。ていうか何か俺、いつもいきなりだな」
正樹が笑うと、絵美もつられてふふっと笑う。
「いいえ、送ってもらえて助かっちゃいました。ありがとうございました」
「じゃ、帰るわ。絵美ちゃん、今日はありがとう」
絵美は少し考えてから、思いきってこう言った。
「あの…よかったら…、コーヒーでも飲んでいきませんか…?」
正樹はそれを聞いて、驚いたように絵美の顔を見た。
「あ…その…変な意味じゃなくて…えっと…」
しどろもどろになりながら絵美が顔を真っ赤にすると、正樹はふっと笑顔で頷いた。
「ありがとう。いただくよ」


