「雰囲気は…なんというか、男っぽくて気が強そう…って感じですかね。人を平気で足に使うような奴で。あ、でもけっこう繊細なとこもあって…。あ、あと、花にはけっこううるさいかな」
太一はそう言うと、少し照れ臭そうににっこりと笑った。
「お客様、先ほどホワイトデーっておっしゃってましたけど」
真希は笑いながら、腕組みをして言った。
「その女性からはバレンタインデーに、何ももらってないんじゃありませんか?」
ええ、と頷きながら太一は笑った。
「義理って言葉を知らないんですよ、彼女は」
そう言ってから、ああそうだ、と太一は何か閃いたように呟いた。
「さっきホワイトデーって言いましたけど、訂正します」
「ええ?」
真希は呆れたように笑う。
太一は言った。
「ご用途。ホワイトデーじゃなくて、プロポーズに変更します」


