太一がくれた包みの中には、太一が見つけた四つ葉のクローバーが入っていた。
四つ葉のクローバーの花言葉は、
Be mine.
『わたしのものになってください。』
あまりにも直接的な表現が、太一らしくて真希は思い出すたび笑ってしまいそうになる。
『愛情』だとか、『あなたを愛します』とか、もっと相応しい花言葉の植物は他にたくさんあったはずなのに。
Be mine.
自分たちふたりには、この言葉が合っているような気がする。
本当はずっと、太一のものになりたかった。
太一を自分だけのものにしたかった。
真希は思う。
四つ葉のクローバーが、その願いを叶えてくれたのかもしれないと。


