「お、カウントダウン始まったぞ」 武がテレビの画面に釘付けになった。 「ほんとだ。……10、9、8、7……」 麻里子と武はにっこり笑ってお互い顔を見合わせた。 「あけましておめでとうございます」 麻里子が向かいに腰掛ける武にぺこりと頭を下げた。 「あけましておめでとう。今年もよろしくな」 男の幸せというものは 可愛らしく控えめな、心から愛する妻と暮らすこと。 色気のある女友達と、割り切った体の関係を持ち続けることだ。 麻里子の美しい笑顔を見るたびに、武は心からそう思うのだった。