◆ ◇ ◆
ガバリと瞼をこじ開ける。
そこには見慣れた天井があった。
だけどなんだか懐かしい気もする。
…あれ、ぼく…どうしたんだっけ?
まだ頭に上手く血が回っていないのか、状況の理解ができない。
ぼくは自分の部屋のベッドに眠っていた。
別にそれはおかしいことではないのだけれど。
でも、違和感。
だってぼく、さっきまで…
「……ッ!!」
思い出すと同時に勢いよくふとんから起き上がる。
「…ッ、痛…!」
急に起き上がったからか、頭に痛みが走り思わず抱える。
心なしか体も重い。
呼吸も荒く上手く酸素を取り込めない。
そうだでも、これは、ぼくの…ぼくの、体だ。
――元に、戻ったんだ。