1日に、しかも短時間に何度も入れ替わったせいで、お互い体のピークはとっくに超えていた。
それに加え体と心へのダメージでボロボロだった。
月子ちゃんはやっぱりひどい熱で、お医者さんを呼んでもらって注射を打っていた。
一瞬晃良兄さんを呼ぼうかと思ったけれど、流石にやめた。
合わせる顔がない。
ぼくの怪我の理由を、月子ちゃんの家族は誰も訊かなかった。
それが正直ありがたかった。
月子ちゃんに注射を打つ時、触診もあわせてするということで月子ちゃんの制服をめくった時…その時の月子ちゃんのお母さんの顔が、忘れられない。
それはきっと月子ちゃんが隠し通そうとしたもので、だけどお母さんには隠し通せるものではなくて。
月子ちゃんの意識はなかったのにつられるように熱くぼくの体の傷が疼いた。
それから月子ちゃんのお母さんは、ぼくに深く頭を下げた。
ぼく必死に止めたけれどきいてはもらえず、長い間。
月子ちゃんのお母さんは静かに泣きながら、ぼくなんかに頭を下げ続けていた。
