「へー、そうなの?」

「なんかメールしても反応ないって、キレてた」

「いー度胸じゃん、つってもあたし会ったことないけど」

「あたしも会ったことは無いよ、健太も自分の獲物人に手ぇ出されるの嫌いだしさ。あたしも最初、イヤだったんだよねぇ」

「ああ、山田? 急に八坂さんだっけ? しゃしゃり出てきたもんね」

「まぁ、痛めつけてくれるんならなんでも良かったんだけどさぁ、あのひとぜったいドSじゃん? 前にケンカしてるの見たことあるんだけど、頭どっかおかしいんじゃないかってくらい、相手殴っててさ。あれぐらい山田にやってくれたら、死ぬかなって。 おもしろそうじゃん? なのに使えるかと思ったら案外使えないっつーか、ナニ考えてんだかわかんないし」

「この前だってけっきょくどうなったの? 最後ふたりだけ残してきてさ」

「さぁ。証拠ちゃんととってきてねっつったのに、メールしてもはぐらかされてるし…あ、健太達こっち来るって」