◆ ◇ ◆ 何かが変わったとするならば、それは多分変わったのではなくて変えられたのだとぼくは思う。 ぼく以外のだれかの力で、ぼくの未来が変えられたということ。 それはもはやぼくの未来ではなく他人の手による未来だ。 ぼくがだれかに明け渡した、いつかのぼくのものだった、未来。 じゃあ、ぼくは。 どこへ向かえばいいのだろう。 身を切る寒さに凍えながら。