ここのところ、あまりにもいろんなことがあり過ぎて、失念していた。
急場の対応に追われ慌ただし過ぎて、意識が薄れていた。
あたし達は、いつまでこのままなんだろう。
彼には彼の事情や日常があるように、あたしにもあたしの日常がある。
それを脅かされるのであれば、戦わなくちゃいけない。
守らなければいけない。絶対に。
あたしはあたしの、一番守りたいものを守る。
今までだってそうしてきた。これからもそうすればいい。──でも。
あたしの一番守りたいものって、なんだったっけ…?
きっと、たくさんあった気がするけれど、どうしてだろう上手く、思い出せない。
あたしはちゃんと、守れているのだろうか。
なくさないで、いられているのだろうか。
こんな、自分の身すら、ままならないのに。