◇ ◆ ◇


「……え…」


視界が一瞬暗転した、次の瞬間。
ぼくは状況の理解に苦しんだ。

ぼくはまた、月子ちゃんになっていて。
ここはおそらく学校で、だけど教室というわけでもなくて。

これは、一体、どういう状況なんだろう。

なぜか制服のスカーフは解かれ胸元ははだけていて、目の前には昨日のあの人…八坂、昴流さんが居て、その彼の手がスカートの中に伸びている。

太もものあたりに、ごつごつした手の感触。
ひやりと冷たいのは、彼の指や手首に付いてる銀の装飾品のせい。

ぞわりとした。
ぞくりとした。

一体いま何が起こっているのか、理解できない。


月子ちゃんの身に、何が起こっていたのか。