痛いんだ。
どうしたって、何したって。

なにかが、どこかが、痛いって主張する。
暴れ回る、ぼくの意思なんかお構いなしに。

すべて目を背けて耳を塞いで逃げ出す弱い心がぼくを動かす。

いつもそう。
ずっとそう。
きっと、これからだって。

それは変わらないんだ、これまでのように。

…だけど。

『痛いの怖がってたらなんにもできねーだろ。何かやろうとする時には大抵痛みが伴うんだよ』

…そうだね。
本当に、そうだよ。

ただ生きていくことすら、こんなに痛い。