「あなたが居たおかげであたしは買い物で楽ができたし、食材も効率よくたくさん確保できた。
あなたが調べてくれたレシピで作ったプリンは美味しかったし、きっとあたしにはムリだったわ。
夕飯前にいつもうるさい満と望の相手してくれたおかげで、夕食の準備はとても楽だった。
弦もあなたのこと気に入ったみたいよ、嬉しそうだった。…久しぶりに朔夜とも、たくさん話せた気がする。
朔夜が笑ってるところを見たのも、久しぶりだった」

「そう、かな…でもそれはぼくの力でもなんでもないし、ぼくが貰ったものの方が、きっともっと大きいよ」

「そういうものなのよ。相手が受け取らないと、差し出したものの大きさはわからない。相手にしか、わからないのよ」