というわけで翌日の土曜日は、ひーと一緒にショッピング。
よくよく考えてみると、あたしはデートに着ていくような可愛い洋服が一着もなかった。
「これなんていいんじゃないかな?」
そう言って、ひーが見せたのは白いミニのスカート。
「無理。却下」
「えー!デートはやっぱりスカートだよ!」
「だからって、何でそんな短いのはいていかなきゃなんないの!?パンツ見えるわ!!」
はぁー。
ひーと来たのは間違いだったかも。
ひーが好きな服は、白とかピンクとかで女の子らしいふわふわした感じのもの。
対してあたしは、黒とかグレーとかモノトーン系のパンツスタイルが基本。
スカートなんて無縁な話。
「でも、“デート”だよ?自分の好みも大事だけど、相手に喜んでもらえるような服を着ていくのが一番だと思うよ」
「うっ……」
ひーの言ってることは最もだと思う。
これはデート。ただのお出かけとは違う。
相手を喜ばせるのも大事なこと。
それはわかってるけど……。
「脚を出すのは本当に無理!!」