「それじゃあ、僕はここで」
そう言うと吉沢は1歩、その場から後退した。
「本当にありがとうございました。たくさんの方たちに助けてもらいました」
それ以上言うと涙がこぼれそうなのか、雪乃は軽く会釈をして向きを変えた。
歩き出す歩幅を感じながら、すぐに人並みにまぎれてゆく。
角を曲がるときに振り向くと、まだそこに吉沢は立っていた。
軽く手を振る吉沢に、改めてお辞儀をする。
「終わったんだ・・・」
そうつぶやくと、雪乃はもう後ろを振り返らずに歩いてゆく・・・。
そう言うと吉沢は1歩、その場から後退した。
「本当にありがとうございました。たくさんの方たちに助けてもらいました」
それ以上言うと涙がこぼれそうなのか、雪乃は軽く会釈をして向きを変えた。
歩き出す歩幅を感じながら、すぐに人並みにまぎれてゆく。
角を曲がるときに振り向くと、まだそこに吉沢は立っていた。
軽く手を振る吉沢に、改めてお辞儀をする。
「終わったんだ・・・」
そうつぶやくと、雪乃はもう後ろを振り返らずに歩いてゆく・・・。