そこでメールは終わっていた。
植園は何度もそれを繰り返し読んだ。
メールはほぼ10分おきに送られてきている。
「刑事さんお願いします。どうか野々香を助けてください!」
そう言うと、井口は声をあげて泣き出した。
「植園さんっ」
吉沢が耳元で緊迫した声を出した。
「分かってる、分かってるわよ・・・」
植園は携帯を折りたたむと、疲れたように眉間に両手をあてて顔をふさいだ。
泣き声が響き渡る取り調べ室を後にし、古谷に礼をした。
「あの携帯ですが、メール内容を写真にとってもらえますか?」
ひどくけだるい声の植園に察したのか、素直に古谷は了承した。
戻りはエレベーターを使った。
植園は7階につくと、吉沢を見て言った。
「報告書をまとめるのを手伝ってくれる?なんだか疲れちゃった」
吉沢もまた、声に出さずにうなずくだけだった。
植園は何度もそれを繰り返し読んだ。
メールはほぼ10分おきに送られてきている。
「刑事さんお願いします。どうか野々香を助けてください!」
そう言うと、井口は声をあげて泣き出した。
「植園さんっ」
吉沢が耳元で緊迫した声を出した。
「分かってる、分かってるわよ・・・」
植園は携帯を折りたたむと、疲れたように眉間に両手をあてて顔をふさいだ。
泣き声が響き渡る取り調べ室を後にし、古谷に礼をした。
「あの携帯ですが、メール内容を写真にとってもらえますか?」
ひどくけだるい声の植園に察したのか、素直に古谷は了承した。
戻りはエレベーターを使った。
植園は7階につくと、吉沢を見て言った。
「報告書をまとめるのを手伝ってくれる?なんだか疲れちゃった」
吉沢もまた、声に出さずにうなずくだけだった。