「・・・ケース?」
雪乃が何かを考え込むようにつぶやくのを、女刑事は見逃さなかった。
「そうよ、覚せい剤はケースに入っている。心当たりがあるの?」
「あ・・・ケースなら、あれ、でもあのケースは・・・」
「場所を言いなさい」
身を乗りだして問いただす。
雪乃の目が左をゆっくり向く。その先には冷蔵庫があった。
「冷蔵庫の中に、ケースが・・・」
そう言いながらも雪乃は、信じられないとでも言いたそうな表情をうかべている。
「調べます」
刑事がすぐに冷蔵庫を開ける。一番上の棚を調べだすのを見て、
「そこではなくて・・・チルド室のほうです」
おそろおそる雪乃は伝えた。
刑事は一瞥をくれたあと、乱暴にドアを閉めると中腰になってチルド室を開けた。
「ありました!」
びっくりするほどの声を上げて刑事はそのケースを両手で取り上げると、こちらに見せた。
何かを確信したかのように、女刑事は満足そうに微笑んだ。
雪乃が何かを考え込むようにつぶやくのを、女刑事は見逃さなかった。
「そうよ、覚せい剤はケースに入っている。心当たりがあるの?」
「あ・・・ケースなら、あれ、でもあのケースは・・・」
「場所を言いなさい」
身を乗りだして問いただす。
雪乃の目が左をゆっくり向く。その先には冷蔵庫があった。
「冷蔵庫の中に、ケースが・・・」
そう言いながらも雪乃は、信じられないとでも言いたそうな表情をうかべている。
「調べます」
刑事がすぐに冷蔵庫を開ける。一番上の棚を調べだすのを見て、
「そこではなくて・・・チルド室のほうです」
おそろおそる雪乃は伝えた。
刑事は一瞥をくれたあと、乱暴にドアを閉めると中腰になってチルド室を開けた。
「ありました!」
びっくりするほどの声を上げて刑事はそのケースを両手で取り上げると、こちらに見せた。
何かを確信したかのように、女刑事は満足そうに微笑んだ。