わたしの部屋に、だれかに追われている勢いで飛び込んできて、「どういうこと!?答えなさいっ!!」って、必死にわたしをゆさぶった。

ので、対抗策として、わたしは、人生で一回も吐いたことのない暴言シリーズをすべて、お母さんに浴びせた。


うるさい。出て行けクソババア。ほっとけよ。うざい、消えろ。そのツラ二度と見せんな。


以上を通して、最終的なお母さんの結論。


「中学二年生だから・・・中二病ってやつよ。しかたないわ」


そう、お父さんに話しているのを、リビングの外で聞いた。

ばかじゃないの。腹の底に飼っている、小型バクダンが三つ四つ、はじけた気がした。

なにも知らないくせに。わたしのことなんて、なんにもわかろうとしないくせに。チュウニビョウ。そんな んで片づけんなクソババア!

バタバタと二階にかけあがって、クッションをドアにむかって投げた。

かたいものも投げた気がする。すごい音がしたから。



時計が、十時半を回る。朝ご飯の時間は、すぎてしまった。

たぶん、今は、三時間目の途中。

授業風景を思い出して、ため息をつく。