最初に声をかけてきたのは、遊のほうだ。 「炭酸好き?」 遊は困ったように笑った。 その手には炭酸の缶ジュース。 「間違えて押しちゃってさ。俺、甘いのダメなんだ。」 「……炭酸嫌い。」 「…そっか。」 遊は、やっぱり困ったように笑った。