「俺じゃなくて、クラスの友達と行ったら?」


「……イジワルだね。
不良だと思われてクラスで浮いてる事、知ってるくせに。」


「その金髪のせいじゃん?堂々と校則違反だし。」




先生は、いたずらっ子のように笑う。




時々、大人なのに見せる少年みたいな表情。






……目が離せなくなるんだよ。






「……いいの。人から、どう思われたって。」





先生が本当のあたしを見てくれてるから、
そう思ったけど、それは口にしなかった。



その代わり、あたしは一歩踏み出した。