正直に告白すれば、不安がなかったわけじゃない。 あたしが知らない先生は、もしかしたら、あたしの思っていた先生ではないのかもしれない。 それでも、 行かずにはいられなかった。 あたしは、いつだって望んでいた。 その他大勢ではない、 先生の特別になりたくて。 手を伸ばし、あたしは先生の大きな手に触れた。