柔らかい髪に触れ、真っ白な肌に唇を這わせ。
俺は、実感する。
こんなにも、梨子を欲していた事を。
互いの身体が触れ合う度に、愛しさが込み上げる。
泣きたくなって、息苦しくなる。
抱き合っても、抱き合っても、足りない。
かつて、26年の人生で経験した事のない感情。
焦りにも似た欲望が、俺を急かす。
熱と熱がぶつかって、また新たな熱を生む。
何もかも、自分だけのものにしてしまいたい。
大切で守りたくて狂おしいのに、
同時に全て俺の手で壊してしまいたくなる。
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