ぼんやりと、梨子を見つめていると、彼女はそれに気づいてニコッと微笑む。 「私に見惚れちゃいました?」 「……バッカじゃねぇの!」 頬杖をつき、横を向く俺。 ふふふっと、笑う梨子。 振り回されるコンビニ強盗と、 天真爛漫なコンビニ店員(殺人者)の逃亡劇。 悪くないかもしれない、俺はそう思い始めていた。