俺は、ホステス風の女に包丁を向け、威嚇しながらバックルームに入る。 急いで扉を閉めて、 足元の死体は、なるべく見ないようにした。 俺は、無意識の内にボケ女の手を握っていた。 ボケ女が裏口のドアを開け、夢中でベンツに乗り込み、エンジンをかけた。 今は、とにかく、ここから少しでも離れたい!! 頭の中は、逃げる事でいっぱいいっぱい。 俺は、アクセルを踏み込んだ。 助手席に、 大金が入ったボストンバックと、人殺しのボケ店員を乗せて。