俺は、こめかみに銃口を当てて引き金を引いた。 脳に直接響く発砲音と、一瞬の激痛。 揺らぐ視界、 最後に見た梨子は素晴らしく綺麗で。 美しい梨子の、天使の微笑みが俺の脳裏に過った。 それが、 最後に見た世界。 俺の意識は暗闇へ。 プツリと途絶えた。 もう、何も残らない。