「ーっ…」
「あいつ…頑張って生きてんじゃん…」
「っ…う…」
無数の道具を体に繋がれて
細い命の糸を必死で繋ぎ止めて
幾つも襲い掛かる苦しみに耐えて
…だけど確かに、熱い息をともなって。
―――"日向は生きてる。"
…拓巳のその言葉に、あたしは手を止めた。
「う…ん…」
「…送るから…今日はもう帰ろう。な…?」
「…うん…」
ありがとう…
そう言いたいのに…いろんな感情で、胸がいっぱいで。
何も言えなかった。
…まだ涙は枯れてなかったんだね…
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