まぁあたしから見れば、口の悪さも光り輝いていますが…
「…柚」
「っ、何?」
「グラウンド状態どう?」
最後の授業後、日向がすかさず窓際のあたしの元にやって来て。
…机に手をついて、窓の向こうのグラウンドを眺めた。
無駄な肉の一切ない綺麗な腕が目の前にあって、少しドキンとする。
…白いシャツが、日向が開けた窓から入ってきた風によってふわっと浮き上がる。
「大丈夫だな」
「う、うん!昨夜の雨で多少湿ってるけど、大丈夫だよ」
「…良かった」
もちろんあたしも、雨の日が大嫌い。
だって日向が笑ってくれないから。
…そして、晴れの日は大好き。