゙互いの道を歩いていって、夢を叶えるこど
…それが約束だったから。
「それが…あの頃のあたし達の、唯一の存在証明なんです」
「…あなた達の物語を、いつか書いてみたいわね」
小さく笑って、でもミス・ナディアは不思議な表情を浮かべてペンを手に取った。
「…だけど、物語にはオチが必要でしょう?」
「え…?」
「まだ終わってない。…あなたもそう思ってるはずだわ」
゙まだ終わってない゙
…秘めようとしても秘められなかった思いは
どこに行くのだろう。
いつか…どこかに辿り着くことがあるんだろうか。
優しい風となって。