涙を堪えて、微笑んだあたしは



"相原日向"。

あなたと出会ったことで…少しでも強くなれたかな。





―――…ねぇ。



気まぐれな風のような君に




どうか、もう一度だけ…




「日向」


「ん?」


「…目、閉じて…?」






―――風のような君に



――――…キスをした。







あたしが透明の風を…日向を見たのは





…それが最後でした。