「…To be or not to be, that is a question.(生きるか、死ぬか。それが問題だ)」
隣の奴が英文をゆっくりと読む声が、聞こえてくるような…来ないような。
「OK. The next...
hinata!?」
名前を呼ぶ金切り声で、心地よく眠りに入りかけていた俺の脳は完全に目を覚ました。
…ったく、うるせぇな。
起き上がって机に肘をつくと、いつも俺に目を付けるALTのおばさんは相変わらずしかめっ面。
「何故あなたはいつもそう眠いの!?」
「ぶっちゃけ授業よりも大事な試合が近いもんで。」