「ごめん…柚」
「…っ…!?ひな…」
「死なねぇよ……絶対に…死なない」
涙の溜まった目を見開いた柚の…小さな手。
壊れてしまいそうな程に華奢な手を、俺は握り締めた。
「…っ」
「…本当…泣き虫だな…?」
「っ、だって…だって…っ」
「…分かってる…から…」
ぽろぽろと頬に零れ落ちる、温かい涙を感じて。
…俺は再び目を閉じた。
「俺が死んだら…柚は…また泣くもんな…?」
――――The meaning of my life is your existence.
もう我が儘を言うのはやめにしよう。
…温かい人達に守られてばかりだった、俺が。
今度は柚の幸せを…守っていくために…