「If I was there, I would never make you be alone.


If I was there, I would make you happy than any other people.



…But my cry will never be reached to you.」



部活が休みの日は、図書館で英語の本をいくつも読んだ。



まず、読んで触れること。



…それが大事だと…日向に教えてもらったから。




「私がそこにいるなら…あなたをけして一人にはさせないのに。


私がそこにいるなら…あなたを誰よりも幸せにするのに。



…だけど、そんな私の叫びがあなたに届くことはないのです」



何度も読み解くうちに、自然と訳が頭の中に浮かび上がるようになった。



それは嬉しくて、楽しい感覚だった。



「…お、柚ちゃん頑張ってんね」



合宿と惜しくも敗退した大会後。



夏の終わりに引退してからもちょくちょく顔を出していた雄大先輩も、参考書を手にあたしの隣に腰を下ろした。