ただ、汗が止まらなかった。 空気も何もない世界に行って、一人になりたかった。 …思い出すことが怖い。 それは人知れずの思い。 思い出すことで、何かを失う気がした。 完全に思い出した時、俺は本当の絶望を知るのかもしれないと感じていたから。 …そしてそれは、間違いではなかった。