教室前方のドアはあの時と同じように鍵がかかってる。

でも、後ろは開いているはず。


そう思って近づいて、気づく。

あれ……?

ドアはすでに2センチほど隙間を空けて開いていた。


ということは、やっぱり中にいるのかな。


そっとドアを引く。


――ギシッ……


ドアがきしむ音が響く。


中を覗いたあたしは息を飲んだ。