色とりどりの炎 ポチパチと火花が散る音 目に痛いぐらいの煙 大音量で流れるロック 鳴り止まない歓喜の声 みんなの熱気になんだかクラクラしてくる。 「……芙美ぃー」 「んー?」 「ごめん。あたし、なんか疲れてるかも。ちょっと教室で休んでくるよ」 「え? 大丈夫? 一緒に行こうか?」 「大丈夫、平気、平気」 あたしはニカッと笑って見せた。 そして、「二人で楽しんで」 と芙美の肩をポンポンと叩いてその場を去った。