あれれ?

なんかおかしい。

あたし昨日、告ったんだよね?

でもって振られたんだよね?

こういう場合ってもっと気まずくなるもんじゃないの?


シャクシャクとアイスを頬張るイッペー君をチラリと見る。


「んぁ?」

って眉を上げる。


「いえ、なんでもないデス」


なんかコノヒトといると調子くるっちゃうなぁ……。



「あのさぁ……」


アイスを食べ終えたイッペー君、棒をくわえたまま話し出す。


そしてパンパンとジーンズのポケットを叩く。


「しまった。ライター忘れたし!」とか言いながら。


そしてアイスの棒を口から取り出すと、あたしの顔を覗き込む。



「あの~……昨日の返事なんですが……」