ソーダ味のアイスキャンディー。

棒が二本ついてて、半分に割れるようになってる。


「なつかしー。最近こういうのめずらしくない?」

「やろ? 来る途中、駄菓子屋で発見してん。めずらしいから即買い」


2つに割ったうちの1つをあたしに差し出すイッペー君。


「はい、半分こ」

「こ……こんなのでごまかされないんだからね」


ムッとするあたし。

だけどイッペー君は気にも留めていないご様子。


「ええから、食えって!はよ食わな、オレこれ持って炎天下の中やって来たから、すぐ溶けるで! あっ、ホラッもう溶けかけてるって!ヤバい、ヤバいって!」


「えっ、えっ、きゃああ」


――パクっ


あ……食べちゃった。