それからしばらく、あたし達は黙ったまんま中庭を眺めていた。

するとふいにイッペー君の視線を感じてあたしは顔を横に向けた。


ちょっと不思議そうな顔して、「ん?」って小首をかしげるイッペー君。

あたしもわけがわからず「ん?」って答える。



「なぁ、サクラって身長何センチ?」


「え?」


いきなりの質問に少々戸惑いながらも答える。


「156センチ……」


「そっか。もっと大きいんかと思ってた。160センチぐらいあるように見えるな」


あたしはその言葉にぷぅとむくれる。


「それもよく言われる。態度がデカいから大きく見える……とか」


「わはははは」