「昨日な……。なんか眠れへんかってん。んで、結局朝まで起きてた」
「え? 全然寝てないの?」
「……うん。まぁな」
そういや、今日はなんだか元気がないような気がしてたんだけど、あれは眠かったからなのかな。
実はイッペー君の授業は居眠りが許されているのだ。
初めての授業でイッペー君はこう言った。
「あー。授業中にしゃべったり、携帯鳴らしたりの迷惑行為はやめてください。
けど、眠いヤツは寝てていいで。我慢して目だけ開けてても、どうせ授業なんか頭に入らへんやろ? 5分でも10分でも寝た方が頭すっきりすることあるしな。
まぁ、できるだけ、眠くならへんような授業を心がけますー。そんな感じでよろしくー」
って。
実際、授業中に眠っている生徒もいる。
もちろん、イッペー君は無理やり起こすようなことはしない。
だけど、イッペー君の授業は漫才でも聞いてるかのように楽しいので、結果的にはみんな起きてしまう。
生徒に居眠りを許可しているからといって、イッペー君自身が眠るわけにはいかない。
昨夜、一睡もしていなかったんなら、今日は一日中、かなり眠かったんだろうな……。
そんなこと考えていたら、イッペー君とパチンと目が合って、また焦るあたし。
「え? 全然寝てないの?」
「……うん。まぁな」
そういや、今日はなんだか元気がないような気がしてたんだけど、あれは眠かったからなのかな。
実はイッペー君の授業は居眠りが許されているのだ。
初めての授業でイッペー君はこう言った。
「あー。授業中にしゃべったり、携帯鳴らしたりの迷惑行為はやめてください。
けど、眠いヤツは寝てていいで。我慢して目だけ開けてても、どうせ授業なんか頭に入らへんやろ? 5分でも10分でも寝た方が頭すっきりすることあるしな。
まぁ、できるだけ、眠くならへんような授業を心がけますー。そんな感じでよろしくー」
って。
実際、授業中に眠っている生徒もいる。
もちろん、イッペー君は無理やり起こすようなことはしない。
だけど、イッペー君の授業は漫才でも聞いてるかのように楽しいので、結果的にはみんな起きてしまう。
生徒に居眠りを許可しているからといって、イッペー君自身が眠るわけにはいかない。
昨夜、一睡もしていなかったんなら、今日は一日中、かなり眠かったんだろうな……。
そんなこと考えていたら、イッペー君とパチンと目が合って、また焦るあたし。