「いいよ。まだ話してる最中やろ」


さっきまで怒っているような顔をしていたくせに。

今度は、フッて楽しそうに笑う。


「つーか、お前、めっちゃ真っ赤になってるし……」


シュシュを触っていた指で、あたしの耳に触れた。


「赤、見っけ」

「きゃぁ」


その感触にビクンと体が震えた。


なのにイッペー君は手を止めてくれない。


ツツツと指先をすべらせて、

耳からさらに頬へと移動させる。


「ここも真っ赤やな……」なんてクスクス笑いながら。