「はいっ。そんだけっ。以上」


パッと顔を上げたその表情はいつものイッペー君に戻っていた。



「えー。そんだけかよー。もっと熱く語ってくれるのかと思ったのに!」


誰かが不満そうに言う。



「熱く語るって、オレのキャラちゃうやん」


イッペー君はポリポリと首の後ろを掻いて、ちょっと照れくさそうに言う。


「まぁ、なんていうか……。
さっきの言葉が、オレから2-Eへの『I LOVE YOU』です」


一瞬静まり返った教室。


「うわっ。『I LOVE YOU』とか、こっちが照れるしっ」


また誰かがツッコミを入れた。


それをきっかけにクラス中が騒ぎ出す。