菊池君が帰った後、あたしはカレンダーを見つめた。


三学期も残すところ後わずか。

イッペー君とあの教室で過ごすのも……。


その時、あたしの中ではある決意が生まれていた。


イッペー君のためにあたしができること。


“生徒”として、あたしができることをしよう。


そう思っていた。